会社の人にブログを書いてくれと言われた。名前はまだない。

アイコンはやたらアーティスティックに撮ったバナナ

チャンスの神様(女神)は前髪しかないという話をご存知だろうか

ビジネスとか自己啓発のないかを読んだり聞いたりした時にたまに出てくる話によると、

チャンスの神様(女神?)には前髪しかないらしい。

 

これは目の前を走りさるチャンスを掴むにはボーッとしていたらダメだ。チャンスを掴むにはしっかりと準備をしておく必要があるのだ。

好機はすぐに捉えなければ、後から捉えることはできない。

 

という話らしい。

 

 

 

突然ではあるが、

もし私がチャンスの神様だったら、前髪は掴まないでほしい。

 

 

 

まず、わざわざ他の部位を剃り上げて前髪だけ残したのか、ハゲていった結果残ったのが前髪だけなのかというところから論じたい。

 

もし前者だった場合はまあいいだろう。

でもなに?その奇抜な髪型。そんな髪型をしている人にはあんまり触れたくないし、できればそのまま見送りたい対象に入る。街中で見ても、うわ、前髪だけある人いるわ、変なの。である。

というか、冒頭のまあいいだろうってなに。何も良くない。

 

 

ということで後者「ハゲていった結果残ったのが前髪だけ」であると断定し話を進めていくが、そうなるとこの神様はハゲであり、ハゲに残された灯火を、掴み取ろうというのだ。

実質、走る速度で大事な残りの髪の毛を引き抜こうとするのと、同じことなのだ。

 

 

失礼だと思います。神にも、髪にも。

 

 

「んなことしてくる奴にチャンスはやらん」となるのではないか?

掴まない方がまだ何かしらの恩恵を受けるチャンスがある。掴んだ時点でアウト。絶対に説教。

 

 

 

 

ここまで結構な勢いで書いたが、もう一つ気になっていることがある。

 

 

 

掴むなら、腕だろう。

 

 

 

これはちょっと冷静になれば絶対にわかるのだが、目の前を駆け抜ける人を止めよう!さあ、止めよう!と思った時にどこを掴むだろう。

間違いなく髪ではない。髪だけは多分つかまない。

しっかりと止めることを考えると、肩とか腕とか体を掴もうとするのではないか。

 

 

髪だけ掴んで止まるわけがない。

アメフト選手が相手の髪を掴んだのをみたことがあるだろうか、いやない。

別れを告げ走り去ろうとする彼女を引き止める時髪をつかむだろうか、いや、掴まない。

 

 

 

腕、またはボディ、肩などがメインの掴み所だろう。

首から上は掴まない、人としてつかむ選択はしない。

 

 

 

そもそもこう話しているうちに「髪を掴まないといけない」という設定から考え直したい。

 

前髪だけない人に訪れたチャンス!さあ、前髪を奪いとれ!Get Back!!!取り戻せfuture!!

という前提?

そんな限定的なチャンスをあたかも一般的な例として取り上げられても理解ができない。困る。

 

 

そしてこう書いている間にも、走っている人の前髪を掴んで首がッグンッッッ!!ってなるのを想像して、ああこれは絶対に掴んじゃダメだなあ。と改めて思っている。ダメ絶対。

 

 

 

前髪を掴むことがチャンス獲得条件なのか、走りを止めることがチャンス獲得条件なのかがそもそもわからない。

その神がチャンスをくれるという前提で話を進めるのなら、先回りして100万円の札束とステーキ、そして前髪以外を網羅したカツラでも置いておけば、なんらかのチャンスの大盤振る舞いをしてくれるのではないか。

そもそもチャンスってなに?ということについてはもはやどうでもいい。ラッキーでハッピーな何かと捉えることとする。

 

 

前髪しかないから掴む準備をしておく必要があるのだ〜!と得意げに言う有識者も、前髪を掴むタイミングを図ることを準備などと言っていては全くもって準備がたりない。

 

こちらとしては神を満足させ交渉しながらチャンスを獲得するくらいの目標をもって、鼻息荒くステーキとカツラを用意し、なけなしの100万円を掲げ、膝をつき首を垂れ、今か今かと前髪しかない神が走ってやって来るのを、さながら初デートで女の子を待つときのようなスタンスで待っているのだ。ワクワクが止まらない。

 

 

 

いや、

改めて読み返してみると、その準備すら非常に質が低いものに思えてきた。

 

 

 

相手は神であり、考えてみれば年末年始に多分8000万人くらいが祈る相手である。

1人から1円もらったとして、かつ年に一回しか拝まれなかったとしても、年収8000万円。1人1円なんてことはない。最低でも年収2億円は下らない。

 

そんなやつ相手にたかがステーキ・カツラ・100万円でチャンスをもらおうなど甚だしい。

A5ランク松坂牛ステーキ・なんかすげえ高級な人毛のカツラ・1000万円でも足りない。

 

 

そう、これは金や準備でどうにかなる問題ではない。

 

 

 

 

こうなったら実力行使&武力行使しかない。走り去るところを捕まえるしかないのだ。

神に捧げ物をし何かを与えてもらうという考え方自体が間違っていたのだ。

所詮この世は弱肉強食。何がなんでも捕まえよう。

 

そう、髪を掴んで首をッグンッッッ!!ってしてでも捕まえてやるべきなのだ。